フィクションで悪の首領、あるいはそれに準ずるポジションの人間が膝に猫を載せて撫でていることを見たことがある人は多いと思います。もちろんそれは悪の首領が純粋に単なる無類の猫好きであるから、という理由も考えられます。しかし実はIQが高い人は猫が好きである確率が高いことが研究で裏付けられています。なお、悪の首領になるような人は流石にIQが高い人が多いはず(特撮のマッハバロンでも「悪の天才が時に野心を抱き」と歌っていましたし、スペクトルマンの宇宙猿人ゴリもIQ 300です。ちなみに正義側では仮面ライダー1号本郷猛はIQ 600でした)。
「Dog People vs. Cat People: Who’s More Outgoing? More Intelligent?」という記事に、ある研究成果が紹介されています。
- 犬好きだと言った人は、活気があり、よりエネルギッシュで外向的で、規則にも厳密に従う傾向がある。一方、猫の愛好家は、犬の愛好家よりも内向的で、オープンマインドで、(ものごとに)敏感、そして規則に従うよりも自由であることを望む
- 大学生600人をサンプルに調査した結果、猫の愛好家は犬の愛好家よりも知性で高いスコアを獲得
- なお、上記のような性格の違いの理由の一部は、猫や犬の人々が好む環境の種類に関連している可能性がある。「犬が好きな人は、外に出て、人と話し、犬を連れて行きたいと思うので、(結果は)理にかなっている」 「一方、あなたがより内向的で(ものごとに)敏感であれば、おそらくあなたは家で本を読んでいて、そして猫は散歩のために外に出る必要はありません」
- なお、参加者の約60%が犬好きだと答え、猫好きだと答えた人は11%、残りは両方の動物が好きか、どちらの動物も好きではないと回答
- 教授曰く、「人々は自分の性格に基づいてペットを選ぶ可能性がある」
研究はIQの差というよりも、犬を好む性格の人と猫を好む性格の人には明確な差があります、という話を主にしているようです。それを鑑みるに、悪の首領が協調性がある……ということは考えづらいので、性格的にも猫を好む人が多そうです。
なお犬と猫のどちらが賢いかについては、その論拠を「大脳皮質のニューロンの数」だけに求めるとしたら、犬が圧勝という研究結果もあります。ただ、恐らく(少なくとも人間は)そのような数値では測ることはなかなかどうして難しいと思いますので、悪の首領含む猫派の人にとってはまだまだ反論余地は残っています。猫派、がんばって!
【参考】
1. 「Dog People vs. Cat People: Who’s More Outgoing? More Intelligent?」(https://www.livescience.com/45894-dog-cat-people-personalities.html)