現代に生きるあなたがたは、「どうしてこんなに頭が悪い奴が世の中には多いんだ」と日々考えているかもしれません。飲食店ではいちゃもんを付ける客がいて、コールセンターにはクレーマーが殺到し、電車では列を守らないやつがいる……。これはみんなIQの低さに起因すること、と思われているかもしれません。
しかし、もしその原因がIQにあるとしたら、日本は最も恵まれた国のうちの一つです。というのも、日本はIQに恵まれた国家のうちの一つと言えるからです。「Top 10 Countries by Highest Average IQ」という記事によれば、日本人のIQはスイスやドイツ、台湾を差し置いて世界第3位ということになっています。世界に200近く国があることを思えば、相当IQの高い国であると言ってもよいでしょう。なお、より上位に位置する国は韓国と香港になります（香港が国であるかどうかについては、ここでは議論しません）。
しかし「全国一斉IQテスト」のようなものは日本では行っておらず、また全世界に共通したIQテストが行われている、という事実もありません。もしかすると一部のサンプルでもって実施しているのかもしれませんが、妥当性には疑問はあります。
……ということも、上記の記事では言及しております。一部抜粋しましょう。
・IQのような恣意的なもので国をランク付けすることは、常に物議を醸す
・世界のすべての国が含まれているわけではない
・調査方法も、近隣諸国の知能指数レベルに基づいていくつかの数値を考え出し、非常に小規模に焦点を絞った現地調査というもの
・そのことを念頭に置き、このリストは有益なものというよりも、娯楽として使用することが望ましい
・結果を科学的または学術的であると解釈されることはお勧めできません
……などなど。要すれば、「IQを測って国ごとに優劣をつけるのは望ましくない」ということです。なぜならそれには意味がないかつ妥当性が薄いから、ということでしょう。
一方で、他のデータでも日本の優位性は明らかになっています。「Ranked: The 25 Smartest Countries In The World」という記事では、調査方法はさておき日本はIQランクが世界6位とされています。上位にくるのは、シンガポール、中国、香港、韓国、台湾で東アジアが上位のランクを席巻しております。
いずれにせよ、日本は最もIQに優れた国のうちの一つであることは、定量的にも欧米人のイメージ的にも認めるべきことではある一方で、世界でトップではない、という位置づけに誤りはないでしょう。相当に高いのですが、上には上がいるということです。
【参考】
1. 「Top 10 Countries by Highest Average IQ」
(https://www.therichest.com/rich-list/top-10-countries-by-highest-average-iq/)
2. 「Ranked: The 25 Smartest Countries In The World
(https://www.forbes.com/sites/duncanmadden/2019/01/11/ranked-the-25-smartest-countries-in-the-world/?sh=69e216c2163f）
