加工食品ばかりを食べているとIQが下がる

魚を食べると頭が良くなるとよく言われます。これは、魚(特に青魚)に含まれるDHAが良い効果を示す、という研究から明らかになっています。それ以外にも、ある種の脂質やたんぱく質を摂取することで、IQに良い影響を与えることが徐々に分かってきています。

一方で、IQが低くなる食材があることはあまり知られていません。もっとも、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の著者は「カビが生えたものは食べないように」としていますが、それは当然です。彼曰く「カビには、脳を鈍らせる神経毒が含まれている」とのことですが、医学的な裏付けを待つまでもなく、それは「さもありなん」です。彼は対照実験で、「カビ毒」が含まれるコーヒーを飲んだ層は、そうでない層よりも認知に関するパフォーマンスが優れたということを著書で明らかにしています。なお、カビ毒はコーヒーやワイン、ビールなどにも含まれることがあるそう。

そして最新の英国の研究では、加工食品を多く含む食事をしている幼児は、後年の知能指数がわずかに低くなる可能性があるとのこと。英国医師会(BMA)が発行した査読付きのJournal of Epidemiology and CommunityHealthにこの結果が掲載されている。研究対象は、1991年及び1992年にイングランド西部で生まれた14,000人。その健康度などが幼児期から長期的に記録され、その中の調査項目として子供が消費した食べ物や飲み物の種類もありました。

皿に盛られた料理

自動的に生成された説明

その結果、「加工脂肪と糖分が多い」「肉と野菜が多い」「健康に配慮した食事(サラダと果物、野菜、パスタ及び米)」のおおよそ3つの食事パターンの存在が明らかになり、そして子供が8歳半の時点でIQを測定すると、有意差が得られたというもの。具体的には、「加工脂肪と糖分が多い」食事を食べた子供のうち20%がIQ101以上であったことに対し、「健康に配慮した食事」をしていた子供のうち20%はIQ106以上であったとのこと。

この5ポイントの差が大きいかどうかの議論は、継続した観察が実行されなければ収束しません。なぜなら、IQと栄養については相関関係はあるものの因果関係までは見いだせていないからです。例えば、貧困家庭は「加工脂肪と糖分が多い」を出さざるを得ず、また教育に関する投資も金銭上の理由で実現できないなら、おそらく後者の方がIQに対する影響は大きいでしょう。また、遺伝的な影響も無視することは出来ません。

一方で、ジャンクフードでは補えないビタミンなどの栄養素が、幼児期の脳の発達に重要という可能性も指摘されています。

いずれにせよ両親は、子どもに健康的な食事をさせない理由はありません。もしかするとこの考え方は、大人にも適用できるかもしれないので、もしもIQを重要視するなら今一度食事内容を見直してもよいでしょう。

【参考】

1. 「Junk food diet linked to lower IQ – study」(https://www.smh.com.au/world/junk-food-diet-linked-to-lower-iq–study-20110208-1akzd.html)
2. 「Exactly What to Eat to Raise Your IQ 20 Points」(https://www.womenshealthmag.com/food/a19966349/brain-food/)