「ブレインフード」という「IQアップ!」を謳う食品が存在する

「何かを食べれば頭が良くなる」と聞くと、まず「うさんくさい」「信用ならない」という感想を抱くでしょう。実際、「サカナサカナサカナ~♪ サカナを食べると~♪ アタマアタマタマ~♪ アタマが良くなる~♪」という歌で一世を風靡した「魚」以外のほとんどの食品について、「IQのアップ」についてなかなか認めることは出来ません。あなたの「うさんくさい」センサーは正しい。

ただ一方で、「脳力の低下を緩和する」食品は無数にあります。逆に言えば、これらの食品を摂取できないと脳の機能が低下するわけで、もし効果的に摂取した場合は、そうしなかった人と長い目で見て差をつけることができるでしょう。

そういう訳で、世界に無数にある「ブレインフード」を以下列挙していきます。「これ全部食べなきゃいけないの!?」と不安になる必要はありません。自分が不足している栄養素を把握し、それを含む食品を食べればよいだけです。

脳力の低下を緩和する食品一覧

ナッツ(くるみ、アーモンド、ピーナッツなど)

含まれるビタミンEは細胞膜の酸化を予防し、また不飽和脂肪酸が脳の働きをサポートします。また。その他含まれるα-リノレン酸やコリンも有効な成分です。

葉物(ホウレンソウ、ケールなど)

神経系の健康に必要なビタミンやミネラルを特に豊富に含みます。

緑黄色野菜

神経系の働きに必要なビタミンA、C、Eが豊富です。また脳血管の詰まりを予防する食物繊維や神経機能を改善させるミネラルも同時に摂取可能です。

ブロッコリー

野菜の中でも特にビタミンB群が豊富で、その中でもビタミンB1は脳神経を正常に保つ働き、ビタミンB12は神経細胞の生成に関係する働きをそれぞれ持ちます。また、有効な成分である葉酸やビタミンKも含みます。

アボカド

不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含みます。これは悪玉コレステロールを下げる働きにより血液の状態を正常にし、脳の血流を促進します。また、同じく豊富に含むビタミンEも血流を促進する効果があります。

ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーなど)

記憶力低下を予防する抗酸化物質(アスタキサンチン)を豊富に含みます。

魚類(シャケ、サンマなど)

認知症を予防する効果があるDHAやEPAはオメガ3脂肪酸であり、それらの持つ血流改善の効果は、集中力や記憶力の向上を導きます。複数の実験でもIQの向上に優位に左右することが明らかとなっています。

エクストラヴァージンオイル、アマニ油

細胞の若返りを助けるビタミンEやオメガ3脂肪酸などを多く含みます。また、一価不飽和脂肪酸という心臓の働きを助ける脂肪酸も豊富に含み、その中でも特にオレイン酸は有効です。

カカオ(チョコレート)

カカオは細胞の老化を防ぎ心臓病のリスクを下げる抗酸化物質テオブロミンを多く含みます。この成分は、老化を防ぐほかに血管を拡張する効果もあるので、脳への血流を改善します。

大豆製品(納豆、豆腐等)

脳の記憶力や集中力を高めるレシチンを多く含みます。レシチンは脳への血流を改善し、脳細胞を活性化させる効果があります。また、ノルアドレナリンやドパミンの分泌を高めるチロシンも含み、それらは脳内の情報伝達をスムーズに行えることに貢献します。また、記憶力に有効とされるホスファチジルセリンも含みます。

上記の通り、大量の食物が脳の活力増進に有効です。これらを毎日全部必要量食べる……というのは現実的ではないので、容量用法を守って正しく摂取しましょう。